イオンが発表したことし8月までの半年間の決算は、売り上げにあたる営業収益が4兆9994億円と、去年の同じ時期より6.1%増えた一方、最終的な利益は54億円と去年より76.5%減少しました。

従業員の賃上げで人件費が280億円余り増えたことに加え、消費者の節約志向の高まりを受けて商品を値下げするなどしたことが、利益を押し下げたということです。

吉田昭夫社長は「原材料価格の上昇が続く中で、価格競争が激しくなっている。この先もコストの上昇が続くことを前提に、事業構造を変えていかなければならない」と話していました。

ファミリーマート 最終的な利益654億円

一方、コンビニ大手・ファミリーマートのことし8月までの半年間の決算は、利益率の高い衣料品や食品の売れ行きが好調だったことに加え、中国事業の再編に伴う株式の譲渡益などで、最終的な利益は654億円と去年の同じ時期を97.8%上回りました。

ただ、来店客の間では節約志向が見られるということで、細見研介社長は、「この1、2か月は、来店客の購入点数がやや減少傾向にある。今後は製品の開発力と販売キャンペーンなどの企画力の双方が問われてくる」と話していました。

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