これまではベテラン社員がグラフの傾向などから異常の予兆を検知していた

水処理大手の水ing(スイング、東京・港)は上下水道設備の運転状態の異常を事前に検知するAIシステムを開発したと発表した。設備の水量や水質などのデータについて、事前に設定した値を超える可能性がある場合に知らせる。設備の運用に関わる作業員の負担軽減につながるとみている。

システムはブレインズテクノロジーと開発した。水ingは2023年から上下水道施設で得られるデータを集約するクラウドシステムの運用を始めている。通常時の稼働データを機械学習させることで、通常とは異なる動きを異常として検知できるようにした。

これまでは現場に習熟したベテラン社員が関連するデータのグラフから予兆を検知して対処していた。水処理業界でも人手不足となっており、技術の伝承や作業者の負担軽減が課題になっていた。

システムは既に複数の上下水道施設で実証導入している。今後、維持管理を受託する施設の中で導入を進める。

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