東北大学発バイオ企業のレナサイエンスは本社を東京から仙台市に移転した(10日、仙台市)

東北大学発バイオ企業のレナサイエンスは仙台市の東北大キャンパス内に本社を移転した。1日付で東京から移転し、仙台市役所で10日、立地表明式をした。

同社会長を務める宮田敏男教授は「大学病院などに近く、事業体制強化と業務の効率化などが期待できる。研究開発を加速させ医薬品を早く市民に届けたい」と述べた。

仙台市の郡和子市長は「ライフサイエンス分野の企業の移転は大きな意義がある。東北地方でのスタートアップ企業の良い見本になってほしい」と応じた。

レナサイエンスは東北大の宮田教授の研究成果を基に2000年に設立した。資本金10億3680万円で、21年に東証マザーズ(現東証グロース)に上場した。がんや統合失調症といった医薬品開発のほか、人工知能(AI)を使った診断、検査支援システムを開発している。

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