これは11日、トヨタの豊田章男会長らが静岡県で記者会見して明らかにしたもので、アメリカに本拠地がある「ハースF1チーム」と車両開発の分野などで協力関係を結ぶことで基本合意したということです。

具体的には、ドライバーやエンジニア、それにメカニックをテスト走行などに参加させ、走行経験を積むとともに、膨大なデータの解析ノウハウなどを学ぶことがねらいだということです。

そのうえで、世界最高峰のレースの現場で培った技術や知見を市販車に反映できる人材の育成を目指すとしています。

トヨタは2002年からF1に参戦し、静岡県の「富士スピードウェイ」で、F1の日本グランプリを開催したこともありますが、リーマンショックの影響で経営環境が悪化したことを理由にF1からの撤退を決め、2009年を最後に参戦していません。

豊田会長は記者会見で、「トヨタの社長としてはF1撤退の決断は間違っていなかったと今でも思っている」と述べる一方、「F1撤退で日本の若者が1番速い車に乗る道筋を閉ざしてしまっていたことを心のどこかでずっと悔やんでいたのだと思う。子どもたちに夢を追いかけさせてあげたい」と述べました。

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