H3はコスト競争力を高めたのが特徴。海外顧客の開拓が進む

三菱重工業は11日、アラブ首長国連邦(UAE)宇宙庁から新型の大型ロケット「H3」による小惑星探査機の打ち上げを受注したと発表した。2028年1〜3月期の打ち上げを予定する。H3を使った打ち上げ輸送サービスで、海外顧客は米通信大手ビアサット(旧インマルサット)、フランスの衛星通信会社ユーテルサットに続いて3社目になる。

三菱重工がUAEの衛星や探査機打ち上げを手掛けるのは3件目。H3では初めてとなる。H3は三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同開発した日本の新たな大型基幹ロケット。23年3月の初号機打ち上げは失敗したものの、24年2月の2号機で打ち上げに初めて成功し、3号機も成功している。10月26日には4号機の打ち上げを予定している。

H3は前身の大型ロケット「H2A」に比べてコストを下げ価格競争力を高めることを目指して開発された。打ち上げコストはH2Aの半額となる約50億円に抑えている。

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