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2023年7月、Xの本社ビルのロゴ=ロイター

 X(旧ツイッター)は9日、有料利用者に広告収入の一部を還元する制度を変更すると発表した。収益化の対象となる投稿を、ほかの有料利用者からの反応に限定するという。来月8日から導入する。

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 Xは昨年、有料利用者を対象に、投稿の表示回数など一定の条件を満たせば、広告収入の一部を受け取れる制度を導入した。利用者の投稿の返信に表示される広告の閲覧数に応じて、収益が還元されるしくみだ。変更後は、ほかの有料利用者からの返信や、「いいね」などの反応に応じて収益を支払うようにする。

 また、利用者の投稿に反応している人が誰をフォローし、誰にフォローされているかなども収益の金額に加味するとした。表示回数を稼ぐために、投稿の内容と関係のない返信をした場合、ペナルティーの対象になるとしている。

 Xをめぐっては、収益還元制度の導入後、広告収入目的で表示回数を稼ぐ「インプレゾンビ」が増えたとして問題視されていた。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

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