日本製鉄は、アメリカの大手鉄鋼メーカー、USスチールの買収が実現した場合、保有するアメリカの鉄鋼メーカーの株式を世界大手のアルセロール・ミタルに譲渡すると発表しました。

この鉄鋼メーカーは、アルセロール・ミタルと合弁で設立し、自動車向けなどの鋼板を製造していて、現在は2社が半分ずつ株式を保有しています。

譲渡の理由について、会社はアメリカの競争法上の懸念を取り除き、規制当局からUSスチールの買収計画の承認を得やすくするためだとしています。

譲渡価格は1ドルで、会社は譲渡が行われた場合、2300億円の損失が発生する見込みだとしています。

日本製鉄は「USスチールの買収によりアメリカ国内の生産能力を強化し、最先端の技術を導入することで、アメリカの産業基盤とサプライチェーンの強じん化、国家安全保障の強化に貢献していきます」とコメントしています。

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