複数の店舗で架空買い取りや不適切な在庫計上が発覚したブックオフグループホールディングス(GHD)は15日、外部の専門家からなる特別調査委員会から調査報告書を受け取ったと発表した。報告書は個人情報の保護などに伴う部分的な非開示措置後すみやかに公表する。再発防止策や役員の処分は11月上旬をメドに発表する見込み。
延期していた2024年5月期の決算発表は15日に実施し、同期の有価証券報告書は22日の提出を目指す。過年度の有価証券報告書は訂正しない。ブックオフGHDは「過年度の会計処理の検証及び連結財務諸表に与える影響額を精査したが、当該期間の財務諸表などに与える影響は重要性が乏しい」などと説明している。
15日には25年6〜8月期決算の開示が四半期末後45日を超えることも発表した。同期決算は22日の公表を目指す。
ブックオフGHDは6月下旬、複数の店舗で不正の可能性が判明し、特別調査委員会を設置した。全ての直営店で臨時の在庫の棚卸しを実施した結果、8月上旬時点では国内24店舗で架空買い取りや7000万円分の在庫の不適切計上が発覚した。
【関連記事】
- ・ブックオフ、24店で不正 従業員の架空買い取りなど
- ・ブックオフGHD、決算発表延期 架空買い取り疑い調査
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。