ストックマークのAI技術を用いて産総研の技術を企業につなぎやすくする

人工知能(AI)開発のストックマーク(東京・港)は15日、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と企業との連携策を提案できる生成AIの開発に着手すると発表した。産総研が保有する技術を分析・整理し、事業化に取り組む企業に橋渡ししやすくする。

2025年春をメドに産総研が保有する特許や技術に関する大量のデータを読み込んだ生成AIを開発する。企業が自社で持つ技術や事業化のために必要とする技術について入力すると、産総研の技術と組み合わせた連携のアイデアを出力することを目指している。

研究機関とビジネスの現場では同じ概念であっても異なる用語を使うことが多い。ストックマークは生成AIがこうした違いにうまく対処できるよう、意味が近い用語のデータベースも構築する。産総研の研究成果に含まれる文章やグラフを解析し、AIが処理しやすい構造に変換する技術も活用する。

産総研は特許だけで数万件規模の研究成果を持つものの、全体像の正確な把握が難しいことが企業との連携を進める上で障壁の1つになっていたという。より多くの企業と連携できるよう、ストックマークが開発する生成AIは一般公開もめざす。

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