日本語や英語、スペイン語、タイ語、フランス語など9言語をAIで翻訳する

集英社は12日、人工知能(AI)翻訳を使い、同社のマンガアプリ「少年ジャンプ+」の作品について世界の読者と語り合えるコミュニティーの提供を始めた。作品の感想や画像の投稿、投票企画への投票ができる。日本のマンガは海外でも人気があり、交流を楽しんでもらおうと企画した。

「MANGA Plus Universe by SHUEISHA」は「【推しの子】」「SPY×FAMILY」など15作品について語り合えるサイトだ。クリエーター支援会社のアル(東京・渋谷)と組んで始めた。

日本語と英語に加えスペイン語、タイ語、フランス語など9言語に対応する。多言語対応でマンガを通じて交流できるコミュニティーは珍しい。翻訳機能とマイクロソフトの生成AIを活用し、より自然な会話を楽しめるようにした。まずは約1カ月限定で公開する。無料で利用できる。

米ネットフリックスの動画配信などで漫画が原作になった作品も増えていることを背景に、日本のマンガの海外での売り上げも拡大している。

集英社は2019年、海外向けのマンガ配信サービスを始めた。「ドラゴンボール」「ワンピース」など人気作をそろえ、作品によっては日本と同時に公開している。

同じ作品を読んでも文化的背景が違えば感じ方も違う。少年ジャンプ+編集長の細野修平氏は今回のサービスについて「マンガを通じて世界の人々との交流を楽しんでほしい」とのコメントを寄せた。

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