自動車メーカーのスズキと日用品大手のエステーが、業種の垣根を越えて、初のコラボ商品となる芳香剤を開発した。乗り物酔いを減らすために始まった取り組みがきっかけという。
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直径約6㌢高さ約7㌢と、車のドリンクホルダーにおさまるサイズ。車内の不快臭に対して高い消臭効果があるとされるトドマツから抽出した香料をブロック状の木片に含ませた。効果は最大約2カ月続き、中身を詰め替えて使える。
乗り物酔いは、視覚で受ける情報と三半規管など体が感じる情報がずれることによって起こるとされる。スズキの調査によると、同乗者の約2割が車酔いに苦しんでおり、そのうち多くの人が車内の臭いなどの不快感が酔いに影響していると思うと回答したという。同社では、揺れないサスペンションの開発などに取り組んできたが、それに加えて香りの面でも対策しようと、エステーの協力を仰いだ。
エステーの担当者は「今後は技術を発展させ、より快適に移動時間を過ごせるよう開発し続けたい」と話している。価格は2千円程度の予定で、来春にスズキのサイトとディーラーで発売する。(松岡大将)
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