関西電力赤穂発電所は設備の老朽化が進んでいた(兵庫県赤穂市)

関西電力は16日、石油火力の赤穂発電所1、2号機(兵庫県赤穂市)を廃止すると発表した。2025年7月31日に運転を停止する。石油火力は二酸化炭素(CO2)排出量が液化天然ガス(LNG)に比べ多い。LNGや次世代燃料である水素への燃料転換を進めるほか、原子力発電所の稼働に力を入れることで脱炭素を急ぐ。

赤穂発電所1、2号機は出力がそれぞれ60万キロワットで、1987年に順次営業運転を始めた。その後36〜37年が経過し、設備も老朽化していた。赤穂の廃止で関電の石油火力発電所は御坊発電所(和歌山県御坊市)のみとなる。

関電は2050年に事業活動に伴うCO2排出を実質ゼロにする長期目標を掲げている。実現に向け、南港発電所(大阪市)でCO2排出量が少ない高効率の設備への切り替えを進めている。姫路第一発電所(兵庫県姫路市)と第二発電所(同)では30年までに水素と天然ガスを混焼させて発電する計画もある。

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