「富山あぐりマッチボックス」のサイト(イメージ)

システム開発のマッチボックステクノロジーズ(新潟市)は富山県で、農業専用の単発求人サイトを開設する。1日単位や数時間から働ける、農業関連の求人情報に特化して掲載する。柔軟に働ける環境を整備することで就農のハードルを下げ、人手不足や高齢化が進む農業の新たな担い手確保につなげる。

富山県の実証実験プロジェクトに採択され、11月1日に「富山あぐりマッチボックス」を開設する。人手不足に悩む営農者と、空いた時間に働きたい地域住民や農業に関心がある人、農業学校の学生らをつなぐ。種まきや稲刈り、収穫など農業関連の作業を掲載する。

コメ農家が中心の富山県は農業経営の多角化や法人化を図っているが、新規就農者は年間70人程度と少なく就農希望者の確保が課題だという。単発雇用をきっかけに、長期的な就農につなげることを目指す。10月15〜18日には県内で営農者向けの説明会を開いている。

マッチボックスは地域や職種を絞った単発・短期のギグワークサイトを、新潟や長野県内など全国12自治体で開設、運用している。農業に特化したギグワークサイトは今回が初めてという。

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