石油資源開発はCCSの事業化を目指している

石油資源開発(JAPEX)は16日、インドネシアで二酸化炭素(CO2)の貯留(CCS)の試験を始めたと発表した。25日間実施し、油田に1日あたり100トンのCO2を注入する。CCSは原油の採掘事業の脱炭素化に加え、古くなった油田で活用すれば原油の増産につながるとみて、技術や効果を確かめる。

8日にインドネシアの東ジャワ州にあるスコワティ油田で試験を始めた。国営石油会社プルタミナと同社の子会社、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などと実施する。

油田にCO2を注入して原油の生産量を増やす「EOR(原油増進回収)」と呼ばれる技術を検証する。試験では外部から調達したCO2を使うが、商用化する場合はプルタミナのガス油田で出るCO2を注入する計画だ。

JAPEXなどは23年12月にもスコワティ油田で小規模の試験を実施している。今回は試験期間を延ばしたほか、CO2量と注入地点も増やし、技術の有用性などを試す。

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