米短文投稿サイトX(ツイッター)は16日、ユーザー間の中傷や嫌がらせ対策として利用されている「ブロック機能」を近く変更すると発表した。自分がブロックした相手からも、公開設定であれば自らの投稿を閲覧できるようになる。「いいね」や返信、リポスト(再投稿)は従来通り制限される。
Xでは従来、自分がブロックしたアカウントからは自らの投稿を閲覧することができなかった。しつこくつきまとってくるユーザーを遮断するうえで一定の効果があるが、今回の機能変更により、利用環境が悪化するとの懸念が出ている。今後、自らの投稿を特定ユーザーに閲覧されないようにするには、非公開設定で投稿する必要がある。
Xオーナーのイーロン・マスク氏は昨夏、ブロック機能について「意味がない」として廃止する考えを示していた。
アプリストアを運営する米アップルやグーグルは、Xなどのスマートフォンアプリに対し、ユーザーをブロックする機能を設けるよう義務づけている。そのため今回の機能変更は、この規則に抵触する可能性があるとの指摘も出ている。【ワシントン大久保渉】
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