カゴメはCVCを通じて気候変動に対応する農業技術を持つスタートアップへ投資する

カゴメは、5000万ドル(約75億円)規模のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドを立ち上げた。気候変動に対応する農業技術を持つ世界各国のスタートアップに投資し、トマト加工事業に影響をもたらす気候変動への対応を急ぐ。

同社がCVCを立ち上げるのは初めて。名称は「SVG Ventures Sunrise Agri Fund」で運用期間は10年。4月に設立した米子会社を通じ、農業分野に強い米国のベンチャーキャピタル(VC)のSVGベンチャーズと共同で設立した。CVCを通じて気候変動に適応する新品種や栽培技術の開発、実装を目指すほか、出資先との新事業の開発も視野に入れる。

カゴメは2023年10月、国内外に分散していた品種や栽培技術の開発を行う部門を1つにまとめ、「グローバル・アグリ・リサーチ&ビジネスセンター(GARBiC)」を新設した。米国にあるグループ内の種子開発会社などと連携してきたが、研究開発を加速させるため24年4月に米国に法人「GARBiC USA」を設立し、このほどCVCファンドを設立した。

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