健康食品や化粧品を手掛けるヴェントゥーノ(福岡市)は21日、福岡県糸島市で養殖したワカメが吸収する二酸化炭素(CO2)について、2025年12月にもクレジット(排出枠)の認証取得を目指すと発表した。同社の健康食品などの原料になる海藻を作る過程でCO2の吸収効果が生じると見込み、これから具体的な吸収量を算定する。
海藻などによるCO2吸収量を認証する「Jブルークレジット」の取得に向けた検討会を21日に糸島市内で開いた。取り組みにはヴェントゥーノのほか糸島市や糸島漁業協同組合(同市)が参画している。同社によると民間企業と自治体、漁協が連携して同クレジットを取得するのは福岡県では初という。
ヴェントゥーノは1990年創業で、ワカメの根元部分の「メカブ」などに含まれるぬめり成分をもとにサプリメントや化粧品を開発・販売している。糸島漁協とは21年に協定を結び、未利用のメカブを継続購入して漁師の安定収入や脱炭素につなげようとしている。
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