造船や海運業が盛んな愛媛県今治市の地場産業を伝える出前授業で、登壇した日野さん(右奥)の話を聞く生徒ら=同市立日吉中学校で2024年10月21日午後1時34分、鶴見泰寿撮影

 造船や海運業が盛んな愛媛県今治市の地場産業を知ってもらおうと、今治市立日吉中学校で21日、出前授業が開かれた。愛媛銀行元常務の日野満さん(64)が講師役として登壇。1、2年の生徒約300人は、村上海賊が活躍した戦国時代から現代に息づく今治の造船の歴史を学んだ。

 日野さんは、今治市の約70の海運会社が日本全体の33%、世界全体の2%に当たる船を保有していると説明。今治には全長約400メートルの大型船を造る高度な技術力を持つ造船会社が集まっていることも紹介し、「愛媛・今治を忘れずに誇りを持ってほしい」と伝えた。2年の岡田悠月さん(14)は「世界に『IMABARI』の名前が知られていることに感動した。自分の将来の夢を探すことに役立てたい」と話した。

 出前授業は、同市が進める「ふるさとキャリア教育」の一環として愛媛銀が協力して開かれた。【鶴見泰寿】

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