歯科医院や歯科技工所のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するDeltan(デルタン、東京・品川)はこのほど第三者割当増資で5億円を調達した。資金は同社のサービス拡大に向け、人員採用などに充てる。
第三者割当増資はベンチャーキャピタル(VC)のグローバル・ブレイン、ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下のFFGベンチャービジネスパートナーズ、鈴与が引受先となった。
デルタンは歯科技工所向けにクラウドでデータを管理できるシステムを販売している。入れ歯や詰め物など技工物を製作する歯科技工士はこれまで、歯科医院から紙やファクスで「歯科技工指示書」を受け取っていた。患者の口腔(こうくう)内写真、スキャンデータが別途メールで届くこともあり、情報の集約に手間がかかっていた。同社のクラウドによって、歯科医院からの指示や連絡が一元管理できる。
現状、主に東京や大阪など都市圏の歯科技工所への導入が進んでいる。ふくおかFGからの調達をうけ、「今後は九州エリアにもサービスの販売を広げていきたい」(井上佳洋代表)としている。
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