野菜の相場高が全体の売上高を押し上げた

日本チェーンストア協会(東京・港)が23日発表した9月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は、前年同月比1%増となり2カ月連続のプラスとなった。買い上げ点数は減少したが、農産品の相場高や店頭価格の上昇などが売り上げを押し上げた。前年に比べ休日が1日多いことも寄与した。

売上高の7割を占める食料品は前年同月比2.6%増だった。キャベツやキュウリなど野菜の相場高が売上高を押し上げた。コメの価格高騰が続いているため、コメと比べて安価な麺や餅、パン類の販売も伸びた。防災需要により水やレトルト食品の販売も好調だった。

衣料品は2.4%増だった。シャツやブラウスの販売は伸びた一方、猛暑の影響で秋服の販売は落ち込んだ。住関連品は6.1%増えた。節約志向による省エネ家電への買い替えで、家電製品の売上高が伸びた。

日本チェーンストア協会は「売り上げは伸びているものの、販売点数の減少が続いているため決して好調な状態とはいえない」としている。

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