衣料品ブランド「グローバルワーク」などを展開するアダストリアは23日、自社の電子商取引(EC)サイト「.st(ドットエスティ)」の名称を「andST(アンドエスティ)」に改称したと発表した。今後EC事業などを新会社のアンドエスティ(東京・渋谷)に移管し、意思決定を迅速にする。2030年までにアンドエスティ事業の流通総額(GMV)を、足元の2.8倍の1000億円まで高める計画だ。
アダストリアは24年9月に新会社のアンドエスティを設立していた。同社はアダストリアの完全子会社とし、12月をメドにECモール運営と関連事業を継承する。アンドエスティ社長はアダストリアの木村治社長が兼務する。木村社長は23日の発表会で、「国内での成長はもちろん、将来的には海外にも展開していきたい」と話した。
アンドエスティでは自社商品のほか22の外部ブランドを販売しており、今後はファッション以外の分野でも協業先を増やす。来春には食品や雑貨のセレクトショップ「DEAN&DELUCA(ディーンアンドデルーカ)」も出店する予定。
実店舗も増やす。現状自社の複数ブランドを扱う「.stストア」を22店舗展開しており、今後は「andSTストア」に改称して出店を拡大する。25年春には東京・原宿に旗艦店を開店する。
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