調査会社のインテージ(東京都千代田区)が発表したハロウィーンに関する調査によると、2024年の平均予算は前年比1・2倍の6565円だった。10代女性では、何かしら予定がある人が7割に上った。予算の増加は物価高に加え、「楽しみたい」「出かけたい」とする気持ちが押し上げたようだ。
ハロウィーンでやりたいことや行きたい場所がある「予定あり」とした人は、全体で23年比5・1ポイント増の28・3%だった。若年層を中心に予定がある人が多く、20代男性で15・4ポイント増の37・6%、20代女性は8・7ポイント増の54・5%、15歳以上の10代女性では19・3ポイント増の70・0%に及んでいる。
「予定あり」とした人の平均予算額は6565円で、23年の5620円や、新型コロナウイルス禍前(19年)の使用額5980円を上回った。予算額の上昇が目立ったのは40代女性で、23年の3917円から今回は7146円と大幅に増加した。
「費用が増えそう」と答えた人にその理由を尋ねると(複数回答)、トップは「物価高」(21・9%)。次いで「盛り上がりたい・楽しみたい」(18・5%)、「限定商品を買う」(17・9%)だった。
実際にどのような予定があるのか複数回答で聞くと、トップは「ハロウィーン限定商品を買う」で10・8%。調査をしたインテージは「お菓子に限らずハロウィーン仕様の商品が増えており、費用増に影響している」と分析している。
そのほか「料理」(8・5%)、「お菓子を配る・もらう」(7・6%)と続いた。定番の「仮装」は4・6%だった。
今回、「予定あり」の増加が際立った20代男性の予定を細かくみると「イベント開催中のテーマパークに行く」「イベントに参加」「お菓子を配る・もらう」とした回答が増えていて、外出などで楽しみたいとする気持ちの高まりがうかがえた。
近年、ハロウィーンに関連したトラブルが社会問題化している。予定として「繁華街に繰り出す」とした人は2・5%で、その際重視する点として(複数回答)「安全」(52・0%)を挙げた人が最も多かった。「清潔」(36・0%)や「自治体が受け入れているか」(20・0%)と答えた人もいて、インテージは「安全、安心、モラル面も一定重視されている」とみている。
調査は全国15~79歳の男女を対象にインターネットで9月27日~10月1日に実施。5000人の回答を集計した。【嶋田夕子】
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