ヤマハは25〜27日、人気アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」に登場するバンドのステージを体験できるイベントを開く。ライブやコンサートの演奏をデジタル化して忠実に再現するヤマハの技術を使う。同技術でアニメ作品のライブを再現するのは初めて。
同アニメはバンド活動を通じて成長する女子高生の姿を描く。作品を手掛けるアニプレックスの監修を受け、作中バンド「結束バンド」の演奏を再現した。3日間限定で、ヤマハ銀座店(東京・中央)内にあるスタジオで開く。全14公演で各20人が参加できるが、反響が大きく倍率は数十倍に達した。
観客席だけでなく、ステージ上で登場キャラクターが体感している音も聴くことができる。アンプをキャラクターの身長に合わせた位置に設置するなど、細部にもこだわった。期間中は店頭で「ぼっち・ざ・ろっく!」の特設コーナーを設ける。作品に登場するエレキギターやドラム、コラボピックなどは販売が伸びているという。
イベントを企画したヤマハブランド戦略本部の野藤義一さんは「原作でヤマハのエレキギター、パシフィカが登場しており、これまでもコラボしてきた。イベントで幅広い層にヤマハの技術を知ってもらいたい」と語った。
ヤマハはライブ演奏をデジタルで正確に記録し、楽器の生音を自動演奏で再現する「ライブの真空パック」の技術開発を進めている。実際の照明や音響など、臨場感のあるライブ体験を保存して後世に残す。アンバサダーとして人気ロックバンド「LUNA SEA(ルナシー)」と契約している。
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