ビクセンは観劇に適した双眼鏡を発売した=同社提供

天体望遠鏡など光学機器を製造するビクセン(埼玉県所沢市)は24日、観劇などに適した超広角の双眼鏡を発売した。目と接眼レンズとの距離を1.8センチ以上確保し、めがねをかけた人でものぞきやすい。ステージ上の人物に加え周囲の背景なども視界に入れやすく、好きな音楽家や役者らを応援する「推し活」の需要も取り込む。

新型双眼鏡の「SW」は、内蔵する光学素子などを調整することで、視野の角度を75度と広めに確保した。一般的な広角レンズは65度以上とされ、それらと比べても対象人物が活発に動く様子や背景美術などが見やすいという。内面反射を排除する設計とし、視界に映り込む「ゴースト」という光も抑えたほか、防水仕様でアウトドアや野外フェスでも安心して使えるようにした。

同製品の価格は倍率によって異なり、8倍が3万5200円、10倍が3万7400円だ。同社のオンラインショップや家電量販店などで購入できる。

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