大手生命保険会社の住友生命は、死亡保険や学資保険といった個人向けの保険と年金保険で、一部の商品を除き利回りを引き上げることを決めました。

毎月、毎年など定期的に保険料を支払うタイプの商品で、2年分以上の保険料をまとめて払う「前納制度」を使った場合、現在0.06%の利回りを来年4月以降は一気に0.30%に引き上げます。

会社によりますと、このうち積み立て部分の利回りは半世紀ぶりの引き上げだということです。

保険商品は、利回りが上がれば加入者が支払う保険料は少なくなるため、金利の上昇が見込まれる中、会社としては利回りを上げることで加入者の増加につなげるねらいもあります。

一方、毎月あるいは毎年払う場合は利回りを維持します。

生命保険業界では、保険料を一度にまとめて払う一時払い終身保険で利回りを引き上げる動きが相次いでいますが、いわゆる「金利のある世界」となる中、加入者の保険料負担を少なくしようという動きが一段と広がりそうです。

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