▼未上場株への投資 スタートアップなど株式を公開していない企業への投資を指す。企業価値の判定のしにくさや投資家保護の観点から、国内では上場企業に比べて投資が難しかった。足元では政府の規制緩和などを受けてハードルが下がっており、スタートアップにとっても資金調達の選択肢が広がりつつある。

その一例が誰でも買える公募投資信託への未上場株の組み入れだ。投資信託協会が2月に自主規制ルールを改正し、純資産総額の15%を上限に組み入れが可能になった。国際会計基準などが求める時価の算出手法「公正価値」評価を用いて価値を測る。

一方、投資家保護の新たなルールも導入する。投信の販売会社に対しては、顧客に渡す目論見書で未上場株の流動性の低さなどリスクの説明を求める。運用会社には未上場株の発行企業の経営の健全性について継続的な審査を義務づける。

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