日本百貨店協会(東京・中央)が25日に発表した9月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比2.3%増の4229億円だった。インバウンド(訪日外国人)に加え、国内富裕層にもラグジュアリーブランド品が人気で、高額商品などが売り上げをけん引した。増収は31カ月連続。免税売上高は21.6%増の397億円だった。
免税の購買客数は40.8%増の45万人だった。免税売上高は8月の463億円を下回ったものの、客数・売上高ともに9月としては過去最高を記録した。
売上高全体を商品別に見ると、ラグジュアリーブランドを含む身のまわり品は2.2%増だった。衣料品は0.9%増えた。暑い日が続き夏物衣料が好調だった。一方、秋物は苦戦した。食料品は価格高騰の影響を受けて1.6%減となり、3カ月連続のマイナスだった。
10月1〜17日の主要百貨店の売上高は前年同期比で0.9%増となった。中国で国慶節(建国記念日)に伴う大型連休だった1〜7日の商況について、同協会の西阪義晴専務理事は「都内の店舗などからは、非常に好調に推移したと聞いている」と話した。
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