カプコンが29日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比40%減の152億円だった。これまで利益成長をけん引してきた旧作ソフトの販売は前年同期を上回って推移したものの、23年6月に発売した格闘ゲーム「ストリートファイター6」がヒットした反動が出た。

事前の市場予想の平均(QUICKコンセンサス)を1割強下回った。決算発表を受けた同日夕の時間外取引の株価は、東証終値に比べ約6%安となる場面があった。

売上高は25%減の564億円だった。新作と旧作を合わせたソフトの販売本数は2002万本と、前年同期より11%減少した。旧作に限れば8%増の1895万本だった。25年2月に発売を予定する最新作「モンスターハンターワイルズ」の宣伝効果もあり、「モンスターハンター」シリーズの過去作が伸びた。

営業利益は39%減の207億円。4〜9月期の純利益としては22年以来2年ぶりに前年同期を下回った。25年3月期通期の業績見通しは、売上高が前期比8%増の1650億円、純利益は6%増の460億円とする従来予想を据え置いた。

29日記者会見したカプコンの嶋内義和執行役員は「モンスターハンターワイルズは発売3日で500万本を突破した(過去作の)モンスターハンター:ワールドの初動を上回りたい」と述べ、「モンハン」の新作投入効果により通期の増益は可能との見方を示した。

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