米グーグルの親会社アルファベットが29日発表した2024年7~9月期決算は、売上高、純利益とも過去最高となった。生成AI(人工知能)を幅広い製品に導入するなか、企業向けのクラウド事業が好調だった。
売上高は前年同期比15%増の882億ドル(約13.5兆円)、純利益は同34%増の263億ドル(約4兆円)だった。企業向けに様々なサービスを提供するクラウド事業の売上高は前年同期比35%増で、営業利益は約7倍となった。全体の売り上げの約7割を占める主力の広告事業の売り上げも2桁の伸びを維持した。
IT大手各社がAI分野に注力するなか、データセンターなどの設備投資額は7~9月期だけで130億ドル(約1.9兆円)にのぼった。10~12月期も同規模の投資を見込み、来年はさらに増やす見通しを示した。
スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は決算説明会で「我々のAIへの長期的な投資の成果が出ている」と述べた。(サンフランシスコ=五十嵐大介)
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