イオンと京成電鉄は相互に出資し地盤の千葉県などでの不動産開発や小売り事業で協業する

イオンは31日、京成電鉄と資本提携すると発表した。両社で相互に出資する。イオンが京成電鉄に第三者割当増資で150億円分にあたる0.46%を割り当てる。その後、イオンは150億円に相当する京成電鉄の発行済み株式の2.33%程度を取得する。

両社は共に千葉県に本社を置く。顧客基盤が重なることから千葉を中心に共同で地域活性化に取り組むのが狙いと説明している。

12月末までに相互出資を完了する予定だ。資本提携を契機に、両社が持つ不動産開発や街づくりなどで協力する。千葉県習志野市の新津田沼駅一帯で予定する再開発事業を共同で進める計画だ。

小売事業では駅ナカ施設を共同開発するほか、京成電鉄グループの食品スーパー、京成ストアとの協業で商品の拡充を進める。

京成電鉄を巡っては同社株を保有する英投資ファンドのパリサー・キャピタルが京成の持つオリエンタルランド(OLC)株の一部売却を求めて株主提案をした。6月の京成の定時株主総会で提案は否決されたものの、ファンドによる圧力は続いている。

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