日本特殊陶業は31日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比15%増の950億円となりそうだと発表した。従来予想(微増の830億円)から増益幅が拡大する。主力の自動車用点火プラグで、利益率の高い補修用の販売が海外を中心に伸びる。人件費などの上昇を受けた価格転嫁も進んでおり、通期予想を上方修正した。
年間配当は前期から13円増の177円とする。業績好調を踏まえ、従来予想から11円配当を積み増す。
売上高にあたる売上収益は6%増の6530億円と、従来予想を100億円上回る見通し。販売数量の伸びもあり、プラグ事業は8%の増収を見込む。営業利益は1300億円と21%増える見通しだ。為替の円安効果が、前期比で約50億円の営業増益要因となると見込んでいる。
同日発表した24年4〜9月期の連結決算は、売上収益が前年同期比8%増の3245億円、純利益が9%増の503億円だった。
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