三菱電機とトヨタ自動車系のアイシンは31日、電気自動車(EV)向けの部品を開発、生産する合弁会社の設立を撤回する、と発表した。5月に合弁に基本合意し、1年以内に事業を始める予定だった。この日、EVの主要パーツである「イーアクスル」の開発に絞って業務提携すると発表した。
- EVブームは一過性で終わる? 価格と設備不足の壁、日本勢に勝機は
合弁会社は、三菱電機と自動車機器事業を分社化した三菱電機モビリティが66%、アイシンが34%出資してつくる予定だった。
三菱電機モビリティの加賀邦彦社長は「合弁の準備と開発を同時にやる方がいいのか、技術を組み合わせて目の前のビジネスチャンスをしっかりつかむのがいいのかを議論し、業務提携を結んで先に進めるべきだと判断した」と話した。両社は合弁設立についても、引き続き検討するとしている。
今回の提携を受けて開発を進めるイーアクスルはモーターやギア、インバーターを一体化した、電動車の主要パーツで、アイシンが強みを持つ。新たに、三菱側の電力変換技術を加えた次世代システムの開発をめざす。(高橋豪)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。