コスモHDは石油化学事業を縮小し、収益の改善につなげる(韓国合弁会社のパラキシレン製造装置)

コスモエネルギーホールディングス(コスモHD)は1日、韓国の石油精製会社と設立した合弁企業から出資を引き揚げると発表した。傘下のコスモ石油が保有する持ち分のすべてをHDヒュンダイオイルバンクに売却した。売却額は1450億ウォン(約160億円)。

合弁企業は石油化学製品のパラキシレンを製造している。中国が近年、パラキシレンの増産を進めたことで市場価格が下落し、合弁企業は赤字が続いていた。コスモ側は事業環境の改善が見込めないと判断し、合弁を解消することにした。コスモHDは純利益で年間50億円の改善を見込む。

コスモ石油はパラキシレン需要の伸びを見込み、2009年にHDヒュンダイと折半出資で合弁会社を設立した。国内よりも安いコストで製造装置を設置できることから韓国で事業展開していた。

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