三菱ケミカルグループは25年3月期の営業利益予想を小幅に引き上げた(写真は九州事業所のイオン交換樹脂プラント)

三菱ケミカルグループは1日、2025年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比17%減の2180億円になる見通しだと発表した。従来予想から80億円上方修正した。営業利益の市場予想の平均(QUICKコンセンサス)は2613億円だった。上半期(24年4~9月)に医薬品やディスプレー関連などの需要が想定を上回った。10月以降は減速するものの、上半期の上振れ分を通期予想に反映した。

売上高にあたる売上収益は2%増の4兆4700億円の見通しで、従来予想から1530億円引き下げた。純利益は57%減の520億円との従来予想を据え置いた。下期に複数の事業構造改革を検討しており、関連費用の計上を織り込んだ。

同日発表した2024年4~9月期の連結決算は、売上収益が前年同期比4%増の2兆2420億円、純利益は39%減の409億円だった。

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