航空大手2社のことし9月まで半年間のグループの決算がまとまり、ANAホールディングスは、売り上げが1兆995億円で前の年の同じ時期より9.7%増えて、この時期として過去最高となりました。一方、最終的な利益は807億円と13.3%減少しました。

日本航空は、売り上げが9018億円と前の年の同じ時期より9.9%増え、経営破綻を経て2012年に再上場して以降、最高となりました。一方、最終的な利益は498億円と19.1%減少しました。

2社ともに、旅行需要の拡大によって売り上げは伸ばしたものの、円安で整備に使う部品の調達コストが拡大したほか、従業員の待遇改善で人件費が上昇したことなどで、最終的な利益を減らしました。

一方、両社は、航空機メーカーのボーイングでストライキの影響で、予定している新型機の導入が数か月程度遅れる見通しを明らかにしました。

ANAホールディングスの芝田浩二社長は「今後も売り上げをしっかりと伸ばしながら、費用面のコントロールをしていく」と述べました。

また、日本航空の斎藤祐二CFOは「この水準の円安が長期間続くと影響が大きく、1ドル130円台が望ましい」と述べました。

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