ジヤトコが開発したCVT油用の添加剤

自動車変速機大手のジヤトコ(静岡県富士市)はCVT(無段変速機)に使う潤滑油の性能を回復させる添加剤を開発した。油劣化時に交換するよりもコストや時間を削減でき、廃油量を減らして環境負荷低減にもつなげる。走行距離が長い商用車やタクシーなどを対象に市販開始に向けて完成車メーカーと協議を進める。

添加剤を入れることで、摩擦面を潤滑油に浸して耐久性や冷却性を高めた「湿式クラッチ」の衝撃を改善し、クラッチ自体の性能を油の全交換時と同じ状態まで回復させる。添加剤は繰り返し使える。同社がこれまで開発してきたCVT油の技術を活用した。

車両サイズによって異なるが1台5〜8リットルの油のうち、0.5リットルを添加剤に置き換えて使う。油を全て交換する場合と比べて廃油量を約9割削減できるほか、4〜5割のコスト減や7〜8割の時間短縮になるという。

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