任天堂が5日発表した2024年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比34・3%減の5232億円、最終(当期)利益が前年同期比59・9%減の1086億円と減収減益だった。17年3月に発売した主力のゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売が減速したことが響き、25年3月期の予想販売台数を従来見通しから100万台減の1250万台に引き下げた。
通期業績予想では、売上高を従来見通しから700億円減の1兆2800億円に、営業利益を従来見通しから400億円減の3600億円にそれぞれ下方修正した。最終利益は据え置いた。古川俊太郎社長は5日の決算記者会見で「業績修正は上期の販売状況を考慮したもので、下期の販売計画は見直していない。(年末商戦に向けて)ソフトの魅力をアピールし、盛り上がりを作る」と強調した。
スイッチ後継機の詳細について古川社長は「25年3月期中に発表する方針に変更はない。これ以上のことをお伝えできない」と述べるにとどめた。後継機発表に伴う現行機の買い控えについては「全くないとは言い切れないが、スイッチは既に発売8年目。このタイミングで購入するお客様にとって後継機のありなしはそれほど影響すると思っていない」と述べた。【妹尾直道】
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