クラウド型在庫管理ソフトを手掛けるZAICO(ザイコ、山形県米沢市)はベンチャーキャピタル(VC)のアーキタイプベンチャーズを引受先とする第三者割当増資で3億円を調達した。人工知能(AI)などを活用して倉庫内の在庫量を分析し、部品などを自動発注するサービスを2025年春にも本格的に始める。
スマートフォンのカメラを通じて撮影した倉庫内の画像をAIで分析するほか、あらゆるモノがネットにつながるIoTを搭載した重量計を使い、現在の在庫量を把握する。在庫量の時系列推移も分析し、在庫が切れる前に自動で発注する仕組みだ。
ZAICOは2016年の創業。在庫管理アプリはAI・光学式文字読み取り装置(OCR)を活用して入出庫作業を効率化できるのが特徴だ。月額約1万〜4万円程度のプランが主力で、中小企業を中心に足元では約3100社の有料顧客を抱える。
田村寿英代表は「中小企業は人手不足で在庫管理や発注ができなくなるケースが増えており、自動化のニーズは大きい」とみる。新機能の投入をテコに有料顧客数を25年末までに7500社に引き上げることをめざす。
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