日銀はことし7月の金融政策決定会合で追加の利上げに踏み切り、その次となることし9月の会合では政策金利を据え置きました。

6日、日銀は9月の会合の議事要旨を公表し、この中で今後追加の利上げを行うタイミングをめぐって
▽海外経済の不確実性が低下した段階にすることが妥当だという意見が出たほか
▽金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはないなど
海外経済や金融市場の状況を見極めるべきだという意見が出ていました。

一方で「先行きの経済・物価情勢次第では金融資本市場が不安定でも政策金利の引き上げが適切となることもありうる」として、経済・物価の情勢に応じて段階的に利上げするべきだという意見も出ていました。

日銀はこの会合に続く先月の会合でも金融政策の維持を決めましたが、植田総裁は会見でアメリカ経済のリスクは低下しているという認識を示し、今後、会合ごとにさまざまなデータを点検して利上げを検討する考えを示しています。

一方、9月の会合ではアメリカ大統領選挙に関連して「大統領選挙後、財政支出の拡大や保護貿易の強まりなどからインフレが再燃し、アメリカの中長期の金利が上昇する展開も考えられる」という指摘も出ていました。

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