アクティビスト(物言う株主)として知られる香港投資ファンドのオアシス・マネジメントがコクヨ株の約5%を保有する大株主となったことが6日、分かった。オアシスが同日、関東財務局に大量保有報告書を提出した。オアシスは保有目的として「ポートフォリオ投資」や「重要提案行為」を挙げており、コクヨに対して株主提案する可能性がある。

大量保有報告書によると、1日までにコクヨの発行済み株式(1億2154万2463株、8月6日時点)のうち609万6500株を取得した。保有比率は5.02%になる。株式取得にかかった金額は合計131億円。コクヨの2024年12月期の半期報告書に記載された6月末時点の株主構成に基づくと、日本マスタートラスト信託銀行(10.88%、自己株式除く)やコクヨ共栄会(8.53%)に次ぐ第3位株主になったとみられる。

コクヨは10月28日に24年12月期の通期業績予想を下方修正した。中国市況の悪化がオフィス家具や文具販売に影響し、連結営業利益は前期比10%減の215億円を見込む。増益予想から一転減益の見通しになった。

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