サントリーは7日、ビールや酎ハイなど酒類208品目を値上げすると発表した。アルミや段ボールなどの資材コスト、物流費の高騰を受けた対応で、2025年4月1日から卸向けの出荷価格を改定する。ビール類の値上げは23年10月以来、1年6カ月ぶりとなる。既にアサヒビールも値上げすると発表している。
サントリーの全商品の2割強を対象に値上げする。缶ビールや缶酎ハイなどの家庭向け商品は4〜11%値上げする。
主力ビールの「ザ・プレミアム・モルツ」や「サントリー生ビール」、第三のビール「金麦」などのビール類は4〜7%引き上げる。プレモル350ミリリットル缶のコンビニエンスストアでの店頭想定価格は現在の241円から11円程度上がる見通しだ。
缶酎ハイや国産ワイン、ノンアルコール飲料も値上げする。缶酎ハイの値上げは22年10月以来となる。主力の「―(マイナス)196」350ミリリットル缶の店頭想定価格は現在の148円から11円程度上がる。
原材料高が続くなか、アサヒも主力の「スーパードライ」など含め全商品の4割を対象に25年4月から値上げする。ビール類国内大手のシェア1位と3位の発表を受け、競合他社でも値上げが広がる可能性が高まる。
【関連記事】
- ・アサヒスーパードライなど5〜8%値上げ 資材高で25年4月
- ・缶ビール、各社が苦い値下げ 原料高とシェアの板挟み
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。