【広州=田辺静】ホンダは7日、10月の中国での新車販売台数が前年同月比42.2%減の7万5440台だったと発表した。前年同月を下回るのは9カ月連続。主力のセダンや多目的スポーツ車(SUV)で、価格競争の影響により販売台数の減少が続いている。
合弁会社別にみると、広州汽車集団との「広汽ホンダ」が38.8%減の3万9883台、東風汽車集団との「東風ホンダ」が45.5%減の3万5557台だった。
主力セダン「シビック」は中国勢が同じカテゴリーで値下げに動いており、販売が落ち込んだ。「CR-V」などSUVでも、中国勢がプラグインハイブリッド車(PHV)などの品ぞろえを増やしている影響を受けた。
中国政府は内需促進を目指し、新車購入を支援する補助金政策を打ち出しているものの、「なかなか実績にはつながっていない」(ホンダ広報)という。1〜10月の累計販売は、前年同期比31%減の66万3626台だった。
日系大手3社の10月の中国新車販売は、トヨタ自動車が前年同月比0.4%減、日産自動車が16.5%減だった。日系大手は、電気自動車(EV)やPHVへのシフトが進む中国での販売不振が鮮明となっている。
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