海外で「MARUCHAN」シリーズといった即席麺の販売が堅調

東洋水産が8日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比27%増の318億円だった。この期間としては最高益だった。海外で「MARUCHAN」シリーズなど即席麺の販売が堅調だった。国内では一部の即席麺シリーズで実施した麺の増量やリニューアルの企画が好評だった。

売上高は5%増の2456億円、営業利益は28%増の381億円といずれも4〜9月期としては過去最高だった。

海外即席麺事業の営業利益は29%増の274億円と業績拡大をけん引した。メキシコでは主力のカップ麺が4月の価格改定後も販売が落ち込まず、袋麺の販売数も伸びた。増収効果に加え、原材料費も前年同期より下がり人件費や輸送費などの上昇を吸収した。

国内即席麺事業は41%増の39億円だった。23年6月に実施した値上げが浸透し、主力の「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」の販売が堅調だった。

25年3月期の連結業績予想は据え置いた。売上高は前期比4%増の5100億円、純利益は6%増の590億円と最高益の更新を見込む。想定為替レートは1ドル=143円と従来予想から8円円高方向に見直した。海外事業の営業利益は期初計画から目減りするものの、国内即席麺や低温食品の伸びで補う。

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