化粧箱のプラスチック窓を廃止し、全面紙パッケージに変えた鏡餅(8日、新潟県新発田市)

サトウ食品は8日、正月用鏡餅の出発式を新発田工場(新潟県新発田市)で開いた。今シーズンの鏡餅は化粧箱のプラスチック窓(ケース)を廃止し、全面紙パッケージにするなど環境対応をより強化した。原材料価格や物流費などが値上がりするなか、佐藤元社長は餅製品について「年内は価格を据え置き、来年にも値上げする」との方針を明らかにした。

出発式では交通安全や商売繁盛などを祈願した。その後、384ケース(約2800キログラム)の鏡餅を積載したトラックが関東方面に向けて出発した。

ライフスタイルの変化や人口減少を背景に、国内の鏡餅市場は縮小傾向にある。サトウ食品は少人数でも食べきれる小型サイズの拡充や環境配慮への対応を進めている。今シーズンの販売目標について「金額ベースで前年並みを目指す」(佐藤社長)考えだ。

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