川崎重工業では有害な窒素酸化物の規制が始まった2000年以降、船舶用エンジン673台で燃費性能に関わる測定データを改ざんしていたことが明らかになり、会社はことし9月に「不正の背景には品質よりも納期や利益を優先する意識があった」などとする調査報告書をまとめ、再発防止に取り組んでいます。

これについて川崎重工の橋本社長はオンラインの決算会見で「不正に手を染める文化を完全に断ち切って、法令順守を第1に取り組んでいきたい。文化を根本的に変えるために時間をかけながら上司に相談できる文化を築いていきたい」と述べました。

一方、自衛隊から請け負った潜水艦の修理で捻出した裏金を不正に流用していた問題で、外部の弁護士による特別調査委員会が行っている調査について橋本社長は「金額の調査や関係者のヒアリングを進めている」と述べ、調査結果を年内に公表する方針を改めて示しました。

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