4〜9月期決算を説明するミズノの水野明人社長(8日、大阪市)

ミズノが8日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比4%増の80億円となり、3年連続で過去最高を更新した。21年にベトナムで発令された新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の影響で積み上がったシューズ製品の過剰在庫の圧縮が進み、売価を改善したことで利益率が向上した。

売上高は4%増の1196億円、営業利益は20%増の111億円となり、いずれも過去最高を更新した。ミズノは国内外向けのシューズ製品の大半をベトナムで生産している。ロックダウンの影響で出荷が短期間に集中したため、シューズの過剰在庫を抱えていた。在庫消化のため売値を下げてきたが、在庫量の適正化が進んだことでそうした状況が解消しつつある。

製品別にみると、特にサッカー関連製品の売上高が18%増の101億円と好調が目立つ。他にも室内競技向け製品のほか、普段使い用のシューズの販売が好調だった。決算会見に出席した水野明人社長は「拡大に注力しているフットボール関連事業が順調に成長している」と手応えを語った。

25年3月期の通期業績は従来予想を据え置いた。純利益は前期比5%増の150億円、売上高は9%増の2500億円を見込む。

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