関西2府4県の2024年10月の倒産件数は前年同月比23%増の242件だった

東京商工リサーチ関西支社が8日発表した関西2府4県の2024年10月の倒産件数(負債額1000万円以上)は前年同月比23%増の242件だった。3か月ぶりに200件超えとなり、倒産件数は再び増勢となっている。国内外で政治経済が不透明に動くなか、年末にかけてさらなる倒産件数の増加が懸念される。

負債総額は658億5000万円だった。船井電機(大阪府大東市)が今年最大の負債総額469億6400万円の大型倒産となり、全体の負債額を押し上げた。負債額10億円以上の大型倒産も4件発生した。

原因別では、販売不振による倒産のほかに、赤字累積による倒産が前年同月比18件増の29件と目立った。新型コロナウイルス禍以降、赤字体質ながらも融資や補助金などで事業を継続してきた企業が次第に倒産し始めている。

同社の担当者は「資金力や競争力がない零細企業が淘汰される状況が続く」と話し、1〜12月までの倒産累計は2500件を超える可能性があるとしている。

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