ワコールは不動産売却などで利益を確保する

ワコールホールディングス(HD)は11日、2025年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が45億円の黒字(前期は86億円の赤字)になりそうだと発表した。32億円の黒字とした従来計画から上振れする。婦人用下着の販売は低迷が続いているが、福岡市に所有していた土地など不動産の売却益で黒字を確保する。

売上高にあたる売上収益は前期比3%減の1810億円と、従来計画から20億円下振れする。本業のもうけを示す事業損益は2億円の黒字予想から25億円の赤字に転落する見通し。国内で婦人下着の販売が振るわないほか、中国で実店舗や電子商取引(EC)の需要が伸び悩む。英国で同業を買収した費用負担も重荷になる。

同日発表した2024年4〜9月期の連結決算は売上収益が前年同期比5%減の901億円、最終損益は87億円の黒字(前年同期は44億円の赤字)だった。

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