キリンビバレッジは11日、紅茶飲料ブランド「午後の紅茶」で茶葉や果実などの原材料の一部に国産品を使った新シリーズを12月に発売すると発表した。定番商品に付加価値を付け、新たな需要を掘り起こす。
新たなシリーズ名称は「JAPAN BLEND & CRAFT」。第1弾の「グレープティー」を12月3日に発売する。使用する茶葉の15%を鹿児島県産としたほか、長野県産ぶとうの「ナガノパープル」の果汁も採用した。希望小売価格は500ミリリットルで190円(税抜き)とした。
2025年春には第2弾の商品も発売する計画だ。午後の紅茶に使う茶葉はスリランカ産など主に輸入品としていたが、新シリーズでは「使用する茶葉の一部を基本的に国産にする」(マーケティング部ブランド担当の大竹野晋平主務)という。
キリンビバレッジによると、国産品に対する意識調査で、7割の消費者が「国産品かどうかを気にかける」と回答した。一方、国内のフルーツティー市場(販売容量ベース)は23年に17年比で2倍の規模に拡大したという。大竹野氏は「新シリーズを通して紅茶と国産品の魅力を同時に広げたい」と話した。
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