半導体工場向けに特殊ガスを供給するジャパンマテリアルは12日、12月1日に北海道千歳市内に事業所を新たに開設すると発表した。最先端半導体の量産を目指すラピダス工場の設備管理を担うなど支援体制を充実させる。現地では既に40〜50人ほどが対応にあたっており、人員は今後増やしていく方針だ。
同日、ジャパンマテリアルが発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比28%増の29億円だった。主要顧客の半導体工場の稼働率が改善したことで、特殊ガスの販売や半導体製造装置のメンテナンス事業を中心に好調だった。
売上高は1%増の230億円、営業利益は43%増の44億円だった。同日、名古屋市内で記者会見した田中久男社長は半導体市況について「今は本格回復に向けた始動期で、大きく加速するのは来期、再来期だろう」と述べた。
25年3月期通期の連結業績は従来予想を据え置いた。売上高は前期比3%増の500億円、純利益は23%増の70億円を見込む。
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